パパと離れて悲しみや寂しさを経験し、度々泣き出すこどもの様子を目の当たりにしてどれだけ心配し、何度こころが張り裂ける思いをしたでしょう。
これまでと違った表情や行動があり、どう対応したらよいか、内心おろおろしたり不安になったり、落ち込んだり。
離婚して一番不安だったことや一番大変だったこと、苦しかったことは私の場合、こどもの精神状態が不安定だったことでした。
まだ4歳にもならないこどもが、大きな悲しみを抱え、度々悲しさや寂しさを爆発させる様子をみては、強く心が締め付けられ、その度に私も苦しく、涙しました。
離婚直後、こどもの様子
夜になるとふと悲しくなったり、何かを思い出して悲しくなったり、寝るとき布団の中でに涙し、そこからヒートアップして大泣きしたり・・・
パパにあいたい、電話してほしい、今ごろ何してる?、さみしい、前の家に帰りたい、前の保育園の方がよかった、お友達にあいたい、先生にあいたい・・・など毎日のように言ってました。
泣いている様子があまりにも悲しみ・寂しさがひどく、泣いているとき抱きしめても何を言ってもどこも見ていないような、悲しみの世界へ飛んでいっているような、、泣き叫ぶ娘を前に、どうしてあげたらいいのか、不安や焦り、心配な気持ちでいっぱいになり、度々児童精神科などを検索しました。
絵本の中の「パパ」という言葉をさけたり、たまに出てきてしまって仕方なく読む時はズキンと心が痛くなったり、過剰にこどもの表情を気にしてみたりもしていました。
しかし結局は、とにかく日常生活の中でたくさん笑顔を引き出せるよう行動したり、体を動かして夜には疲れて早く寝れるよう過ごしたり、必死に試行錯誤していたのですが、その内容と、時間とともにどのように成長していったかを段階に分けて体験談を書いていこうと思います。
私と同じような悩みを抱えている人がいるとしたら、少しでも参考にしてもらえたり安心して希望を持ってもらえたら幸いです。
そして、まずお伝えしたいのは、親が思っているよりこどもはきっとたくましい、毎日成長している、こどもなりに前向きに頑張って元気に成長していくということ。
明るく楽しく、ごはんしっかり愛情いっぱいで向き合っていけば、驚くほどたくましく、元気に明るく育っている!!ということです。
今となっては、娘の無邪気さ、天真爛漫で明るくユニークで、一点の曇りもないとびっきりの笑顔に、私たち家族は毎日たくさんの元気と幸せをもらって過ごしています。
知り合いも友達もいないところからのスタート
知り合いが全くいないところからのスタート。
まずはこどもの生活が安定するように、仕事よりも何よりも真っ先に幼稚園に入れました。
年中さんになる頃、女の子もしっかり仲良しグループなるものがあるようで、さっそく仲間に入れてもらえなかったりして、悲しい思いもしたようです。
それでもしばらくすれば私にも娘にも、友達ができ始めます。
近所にも、こどもをっきっかけに話しかけてくれたり挨拶をしてくれたりと優しく見守ってくれる方がたくさんいて支えられます。
辛く先が見えない時期からはや2年が過ぎ、あの時の私には全く想像していなかったような今。
最近は、私や娘のお友達や仲良しご近所さんと、お出かけしたりお庭でバーベキューをしたりなど嬉しくて楽しい休日を過ごしています。
悪い状況はいつまでも続かない、前を向いて歩いていればいずれ開けてくる。
続きようがないじゃない!と思うのです。
そしてまたそのうち壁にぶち当たるでしょう、そのたびにまた試行錯誤しながら進む、それしかない、今はとにかく目の前のことを一つ一つ頑張って過ごしていかなくては、思ってます。
私が実践している小さな積み重ね
・毎日しっかりとコミニケションをとる。お風呂の中や寝る前などに今日あった出来事を聞いたり、自分も今日あったことを話したりする。
・「抱っこ!」は断らない。手があいてなくても手を止めて抱っこする。こちらからもおいで!と言って抱っこする。
・大好き、いつも元気でいてくれてありがとう、周りの人はあなたのことを大事に思っているんだよ、ということを何度でも伝える。
・いろいろなところにどんどん遊びに連れ出す。
・昼間からだを動かして、寝るときに疲れて眠りやすいようにする。⇒スイミングに通わせる→夜疲れて早く寝る。
・嘘はつかない。
・毎週図書館でたくさん絵本を借りて、毎日寝る前に本を読み聞かせる。⇒だんだん寝る前の本読みの時間を楽しみにするようになる。
・何かに熱中しているときはさせておく。熱中しているときに、ご飯食べなさい、お風呂にはいりなさい、早く寝なさいなどは言わない。⇒そのうち好きなことを見つけて自ら楽しむようになる。
・怒りすぎたときや間違ったことを言ってしまった時は、あとからでも、今朝はいいすぎてごめんねと謝ったり、ああ言ったけどママが間違ってたと反省の言葉を伝える。⇒信頼関係ができる
これらは親子2人になってから特に心がけるようになったことです。
小さなことで、特別なことではないのですがまずは基本的なことを意識して継続しています。
だんだんパパのことや寂しさ悲しさを感じることが減ってきて、自然と悲しみから気持ちが遠ざかってきたと実感しています。
寂しさは当然まだまだあるようですが、こどもなりに自分の中で折り合いをつけていっているようです。
ふとした時に娘からパパに対する疑問や質問をなげかけられながら、一つ一つにきちんと答え、パパに対する娘の気持ちと向き合ってきました。
ここまでくるのは正直、精神的にも本当に大変だった・・・
やっとやっと、やっと、ここまでこれた、という感じです。
今やっと、少しずつ少しずつ、ほんの少し、傷ついた後の心の回復と大きな成長を感じています。
こどもの成長への影響を心配したときに救われた本
出産して子育てが始まったときに出会って購入し、たまに読み返したりしていた本の著者で、児童精神科医である佐々木正美さんという方の『ひとり親でも子どもは健全に育ちます』という、何とも私たちシングルマザーが一番ほしい答えを題名にしてくれた本。
見つけた瞬間、即購入しました。
もともと私は『子どもへのまなざし』という本を持っており、何を隠そう生きておられるときには佐々木先生のホームページで育児についての質問などをしてみたりしたという経験もあって、この本に書いてあることにほっと胸をなでおろすような気持になり、アドバイスにはなるほどなるほど・・・と思ったりしてとても救われたのです。
児童精神科医という立場で長年見てきた様々な「子どもたちの例」や「親の例」や「育児や子供の成長、傾向などに関した実験の結果」などが挙げられていたり、さらに自らも親という立場で子育てを経験されているので、こういう方に「ひとり親でも大丈夫です!しっかり育ちます!」と言われると、本当に心強いし、励まされますよね。
どんな考えを持って子育てをしたらよいか、離婚後のこどもにどのように対応したらよいかなど書かれています。
ひとり親じゃない方が読んでもためになるような、子育てについての考え方がたくさん書いてあります。
子育てに悩みがあったり、不安がある方、ただただ子育てについて勉強したい方にもお薦めの本です。
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